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商品コード: F0087002

イタリア王国 100リレ金貨 1925年 ヴィットリオ・エマニュエーレ3世 NGC PF63 M  

直径:約35mm 重量:約32.25g 金品位:0.900
造幣:ローマ
発行枚数:5,000枚
FR32 KM66

☆M=MATTの略・PF MATTE=マットプルーフの略

まいどおなじみ、マルタ騎士団から金羊毛騎士団まで15以上の騎士団に入会していた騎士団大好き王だ。

騎士団オタク王といってもいい。

今回は金羊毛騎士団について語る。

金羊毛騎士団という名称は、どうにもぴんとこない。というか、間抜けなサウンドだ。

誤訳ではないにしろ、一流騎士団なのに、なにかこうヘコたれていて情けない。

訳すならせいぜい金羊皮騎士団だろうなあ、それでもへんてこなので、英語ふうに「ゴールデン・フリース騎士団」にする。この方が締まる。

創設は1430年。

ブルゴーニュ公であるフィリップ公が造ったのだが、ゴールデン・フリース騎士団の守護神は新約聖書に出てくるイエスの使徒、聖アンデレ(アンドリュー)だ。

ちなみにゴルフ全英オープンのセント・アンドリュースは、この聖アンドレのことであります、どうでもいいけど。

金羊毛はギリシャ神話に由来する。

ネペレ王妃が、2人の子供を逃がす時にヘルメス神が与えたのが金の羊皮だ。

金羊皮に乗って、空を飛んで逃げるのだが、ギリシャ神話なので、結末はよく分からない。金羊毛は宝物になったとか、空の彼方の牡羊座になったとか、行方不明なのだが、フィリップ公が造ったゴールデン・フリース騎士団は、ハプスブルク家に継承され、後にスペインのブルボン王朝にも流れたそんじょそこらにあるナンチャッテ騎士団とは格が違う。

ちゃっかり、この「ゴールデン・フリース」を自社のマークにいただいちゃったのがアメリカの老舗洋服メーカー「ブルックス・ブラザーズ」だ。

ハプスブルク家が勢いを増すと、31名だった団員が51名となる。

今は本家争いの末にスペインとオーストリアの2系統に分かれてしまっているが、スペインの方が有力だ。

ちなみに明治天皇、大正天皇、昭和天皇、今上天皇のすべてがスペインのゴールデン・フリース勲章を受章している。メー、メー。

さて、このコインはメー、メー騎士団員のヴィットリオ・エマニュエーレ3世のコインであるが、欲張って二つの題材を同時に記念した一粒で二度おいしい珍品だ。

表面は1900~1925年のヴィットリオ・エマニュエーレ3世の在位25年をしっかりと祝い、裏面では第一次世界大戦への参戦10年目を記念している。

マット・プルーフ仕上げというのも渋い。

光沢部分がないので重厚感が溢れ、哀愁漂うワビとサビ。渋い男はこうでなくちゃいけない。

加治がコインになるなら、マット・プルーフになりたい。

男の中の男のコイン。昔、いたなあ~チャールズ・ブロンソン。

お宝の一品である。

~上記の解説は「加治将一の部屋」サイト、
蔵出しコインページ[過去に売れ、旅立った蔵出しコイン]より引用しました~

※コインの状態は画像をご確認ください
イタリア王国
材質
デザイン人物
年代区分1900年代
グレード
販売価格: 0
SOLD OUT